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システム設計のパターン言語

私の仕事は、ITシステムの設計。特に、インターネットビジネス企業が使うエンタープライズアプリケーションが専門。

1999年ごろのネットビジネスバブル以来、仕事のテーマは、インターネットを使ったビジネスを指向する、スタートアップ企業や新規事業に向けたシステムの立ち上げばかりやっている気がする。

いろいろ試行錯誤をして、経験を積み、雑多な知識をあさってきた。
そういうものを、自分なりに整理して、自分自身で有効活用するためにも、「システム設計のパターン言語」みたいなものに、挑戦してみようと、思った。

システム設計の現場で、繰り返しでてくる問題に取り組むための、工夫や選択肢を表現した「語句」と、その「言い回し」を少しずつ整理していってみたい。

システム設計の現場で、技術者が生き生きと良い仕事をするために少しでも役に立つものが、できたら良いな。

簡単なテーマではないけど、まずは、手をつけてみる。少しずつやりながら、時間をかけて発展させてゆきたい。

構想


パターンは、4つの観点から、分類しながら、やってみようと思う。

パターンの文脈

全体


システムをひとつの大きなカタマリとしてとらえるパターン。
個々の部品の単なる寄せ集めではなく「全体」を創っていくことが大切。そのためのパターン。

細工


どんなに大きなシステムも、実体は、一行一行のコードを積み重ねたもの。
細部で、良い仕事をするための、パターン。

仕組み


組み合わせのためのパターン。
細部を、どうやって、集合し、あるいは、分離し、どう配置し、どう関係づけるか?

うまい組み立て方をするためのパターン。

段取り


ものごとを、うまく進めるためのパターン。

人の手配、場所の手配、モノの手配、手順や進め方のおおまかな約束ごと。

パターン、アンチパターン、文脈


パターンは「良いやり方」。
アンチパターンは「ろくでもないやり方」。

何が良くて、何がろくでもないかは、文脈(目的や背景、前後関係)しだい。

ここらへんは、私が書いているんだから、私の頭の中にある、暗黙の文脈に左右されちゃう。
そういう暗黙の背景を、ほんとうは、ちゃんと書かなきゃ、うまく伝わらないんだろうけど、うまく書ける自信はない。

まあ、本で出版するとか、お金をいただくわけではない、個人のブログということで、あまりとらわれずに好きに書いてみようと思う。 ブログ書くと、いろいろな人から助言をいただけることも経験したし。

名前のない、根源的な「質」


「パタンランゲージ」で有名なアレグザンダーが、「無名の質」ということをといている。

名前は、つけられないが、人々が高い価値を感じる「質」がある。「本質」というべきかな?

それが何であるか?
システムの設計で追い求めるべき「本質」とは何か?

漠然とだけど、今、私が追い求めようとしている「質」

◎ 人々が活き活きと、良い仕事をすること
◎ 健全なこと

人々が活き活きと良い仕事をする


システム造りにたずさわる人たち、そのシステムを使って人たち。

そういう人たちが、自分の役割に応じて、活き活きと、良い仕事をすることを、追い求める。
何か、ゴールや完成系があるわけではない。

今が、活き活きと、良い仕事ができているなら、明日は、もっと、活き活きと、もっと、良い仕事をしようよ。

健全


システムは、健全であるべきなんだ。

人が心身ともに充実して健全であるように、システムも、全体が充実して、健全であることを追い求めたい。

健全なシステムは、造っていても、直していても楽しいシステム。もちろん、使う人が喜んで使うシステムが健全なシステム。

造るのがつらく、直すことなどできず、誰も見向きもしないようなシステムは、誰だって良いとは思わない。

背景



知識的な背景として、もちろん、いろいろなパターン本をネタにしている。

私がよくネタにしている パターン本のリスト ( Amazon リストマニア! )

もうひとつのネタは、実践経験。
この10年くらいで、私が設計に参画できた中で、印象深かったプロジェクト

DeNA さんの創業期 の bidders オークションサービスのシステムの立ち上げ
■ Soft Bank の eShopping Books/Toys/Cars ( セブンネットショッピングの前身 ) の立ち上げ
■ 採用業務支援 ASP リクログ の火消し
■ 転職サイト イーキャリア
■ B2Bサイト アリババ
■ 最近はじまったばかりのスマートフォンがらみのプロジェクト

どのプロジェクトも、健全なシステムについて、いろいろ意味で勉強をさせてもらってきた。

人々が活き活きと良い仕事をしている、と実感できたこともあるし、みんでとんでもない目にあったこともある。
漫然と仕事をしている時間も少なくはない。

いくつかは、今でも、関与させてもらっている。

どこまで、具体的に書いていいか判断に迷うところもあるけど、できるだけ、現場で実際に起きたこと、起きていることを取り上げながら、パターン言語として整理していければ良いと思っている。

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