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役に立つソフトウェア

会社に入って2年目に、はじめて書いたプログラムが原価のシュミレーションシステム。開発部門ではなく、工場の原価計算部門の事務屋としての仕事。

既存の原価計算システムはまったく役に立たない。しょうがないので、表計算ソフトを使って簡単なシュミレーションシステムを書いたら、効果抜群。

3日かかっていた作業が、ものの5分で済むようになった。一番のポイントは「原価計算のやりかた」をソフトに埋め込んだこと。特に「みなしで計算する」項目とか「とりあえず無視」できる項目とかの「業務知識」。

既存の原価計算システムが役に立たなかったのは、詳細な原価データ、原価計算ルールを、網羅的に詳細に設定することが絶対条件だったから。しかも、計算途中で矛盾が起きないように、人間が、設定データの整合性を検証する必要がある。一箇所でもモレや矛盾があれば、大量のエラーメッセージ。 エラーが起きても中断もせず、すべての計算を最後までやろうとするものだから、エラーメッセージ量のすごいこと。

私が作ったパソコン上のシステムは、業務上、致命的でないエラーやデータ不明箇所は、適当な値をセットしたり、計算を省いたりして、それなりの答えがでるようにしていた。

この原価のシュミレーションは、特殊な半導体や基板の原価が大きな変動要因なので、それ以外の要素は、それなりの値が入っていれば十分に役に立つ。

今から考えれば、ぐしゃぐしゃのプログラムだったけど、業務に、ほんとうに役に立った。 現場では当たり前の業務の知識を少し書いただけで、手作業がほとんど自動化できた。徹夜で再計算が当たり前だった職場で、みんなで定時退社ができちゃうんだから、ほんと革命でした。

これが、私のソフトウェア技術者の原点になっている。

「役立つソフトウェア」を作ると回りの人が喜んで使ってくれた。そういうプログラムを書いた私は、天才扱い、神様扱いですよ、ほんと。(最初だけですけどね)

結局、原価管理のプロではなく、ソフトウェア開発を仕事にするようになったわけだけど、「役に立つソフトウェア」を書きたい、使う人に喜んでもらいたい、というのが、私の原点だし、今でも追い求めていることです。

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