技術者は成長したかったら転職すべし

技術者として腕をあげたかったら積極的に『転職』したほうが良いと思っている。

ひとつの職場、ひとつの職種だけでは、どうしても世界が狭くなる。
かけだしのころは、すべてが勉強になので、ひとつの職場で数年がんばるのも良いでしょう。

でも、3年・5年と同じ職場で同じ仕事を続けて、ある程度の技術が身についた後、そこにとどまることが、技術者人生にとって良い選択かは、疑問だと思う。

私自身は、ひとつの職場に5年以上いたことがないので、見方がかたよっているかもしれないけど、自分のキャリアを振り返れば、やはり転職を機会に、別世界に飛び込み、今まで考えもしなかった、もの見方や考え方を経験できたことは、自分の成長にとってほんとうに良かったと思っている。

また、雑誌/本/ネットで表面的にかじった浅い知識と、その技術を日々実践している現場に飛び込んで学べるものは、根本的に別の世界であり、別の技術であることを何度も経験してきた。

そして、なによりも大きかったのは、いろいろな人との出会い。

良い出会いばかりではなかった、というのが実感なんだけど、刺激的だし、結果的に自分の成長になったという意味では、いろいろ人との出会いはほんと大切だと思う。

転職によって、生まれる最大のチャンスは、新しい人との出会い、あるいは、挨拶程度の知り合いだった人と、もっと突っ込んだ交流ができることは、技術者の成長にとって一番たいせつなことなんではないかとさえ思う。

転職の支援、人材採用の支援をはじめました


「技術者は成長したかったら転職すべし」という思い、自分のソフトウェア開発の対象分野が、ずっと転職サイトや人材採用サービスで、人材サービス系の企業といろいろ関係が築けたこと、自分も年をとってきて、若手の技術者に自分の経験を伝えたり、成長のお手伝いができればと、よけいなお節介ごころ(?)がでてきたこと。

いろいろなことが重なって、技術者の転職のお手伝いや、知り合いの会社の技術者の採用のお手伝いをビジネスとしてやってみることにした。

この記事は、仕事紹介ビジネスの初仕事です。

この記事を読んで応募してもらえると、若干(昼食代くらい?)の実入りはあるというビジネスモデルです。どう考えても、もうかる商売ではないけど、技術者に良い仕事を紹介するのは、それなりに意義がある仕事だろうと思っています。(本気で儲けるビジネスモデルも、別途、妄想中w)

自分で納得のいく会社や仕事を、自分の価値観にこだわって紹介していく。それが技術者にとって良い出会いの場になり、かつ(私の知り合いの)会社にも喜ばれ、私にも若干の実入りがあるという、みんなハッピーになれば、うれしいんですけどね。

というわけで...

モデル駆動設計、ドメイン駆動設計の仕事


このブログを読んでくれる人は、ソフトウェアの設計とかモデリングに興味のある技術者なんだと思います。

特にドメイン駆動設計、モデル駆動設計、業務アプリケーション分野でのオブジェクト指向技術の活用あたりに興味がある人たちかと。

みなさんご自身が、あるいは、みなさんのまわりの人で、ドメイン駆動設計、モデル駆動設計、オブジェクト指向を学んだり、実践するのが、今の環境では難しいという人も多いのでは?

そんな方は、そういう環境に移ることを一度、本気で検討してみませんか?

紹介したいのは、株式会社アクティアさんです。
『オブジェクト指向設計にチャレンジ』をキャッチフレーズに、いま、積極的に若手のJava技術者を採用しています。

求人の詳細はこちら

募集している株式会社アクティア代表の大島則人さん、COOの高崎健太郎さんとは、ドメイン駆動設計やモデル駆動について、時々お会いしたり、ネット上で継続的に情報交換をさせていただいています。

お二人ともばりばりの技術者で、モデル駆動、ドメイン駆動、オブジェクト指向にこだわった自社プロダクトの開発に精力的に取り組んでいらっしゃいます。

本気でモデル駆動、ドメイン駆動、オブジェクト指向やってみたいという若手の方は、いちど、大島さん、高崎さんにお会いしてお話しをしてみるだけでも、良い勉強になると思います。

興味を持たれたら、ぜひ応募というアクションを起こしてみてください。
アクションしないと、なにも起きません。
アクションをおこすことで、いろいろな可能性が生まれてきます。

『技術者は成長したかったら転職すべし』

JUGEMテーマ:転職活動

経済リソースと経済エージェント

商品や顧客を「リソース」系と分類していたが、意思を持って、自律的に活動する
主体は、「経済リソース」から分離して「経済エージェント」としてモデリング
したほうが、良い。

リソースは「モノ」であって管理の対象。
エージェントは「ヒト」であり、意思、判断能力、感情などを持つ。

クラスやテーブルとして「情報」として扱うときも、やはり「モノ」と
「ヒト」とは、扱い方を変えるべき。

人材サービスの分野では、面白い(?)のは、人自身が商品である点。

HR-XML のモデルを使うと、ここらへんは

Candidate ( 商品としての人材 )
Candidate Supplier ( 応募する主体としてのヒト )

になっている。

応募者に関する情報を「商品の記述」と「応募活動をしている個人」に
分離して、クラスやテーブルとして扱うのがよさそう。

設計の大原則「関心の分離」ですね。 商品に対して持つ関心ごとと、
その商品の提供者に対して持つ関心ごとは別です。

気に入った商品を見つけたら、商品の提供者に連絡する、という簡単な
例で考えても、

・商品を見つける
・商品の提供者に連絡する

という明らかに異なる問題領域 ( Domain Context )を扱う。

もちろん、人材という商品を、記述するのは、工業製品を記述するのと
比較にならないくらい、難しいテーマですが。

人も仕事もデータだけじゃわからん

良い人材かどうかは、会ってみて、話してみて、いっしょに仕事をしてみなきゃわからん。

良い仕事かどうかは、会社を訪問して、面接して、入社して、実際に働いてみないとわからん。

インターネットの転職サービスは、せいぜい、出会いのきっかけづくりになる程度。
現状のサービスは、どのサイトも似たりよったり。
利用者の満足度もけして高くはない。

だからこそ、IT技術者として、ブレークスルーを狙ってみたくなる。

人も仕事もデータだけじゃ、わからん、ということを謙虚に受け止めたうえで、地道な工夫・改良の積み重ねていけば、突破口が見えてくるはず。

人材情報の公開データモデル HR-XML

人材ビジネスに必要なさまざまな情報のデータ交換形式を
XML で標準化しようという活動がある。

HR-XML コンソーシアム

コアである、人材 ( Candidate ) 、仕事 ( Position ) をはじめ、
採用、人事評価、勤怠管理などのさまざまな情報の XML スキーマ定義 ( XSD )
が、ドキュメントやサンプル付で公開されている。

エリック・エバンスの Domain-Driven Design に
Published Language というモデル間の連携パターンが説明されている。

HR-XML は、人材ビジネス分野での唯一(?)の Published Language である。

現在開発中のシステムのドメインモデルとしても、HR-XML はかなり
参考にさせてもらっている。
(クラス名やプロパティ名でそのままの箇所もかなり多い)

「標準」という性格のため、汎用的で、使いにくい点も多い。
また、人材や仕事のデータモデリングはなかなか奥が深いので
改訂作業が続けられている。 (最新バージョンは、 2.5 )

これがあれば、すべてOKというほどではないが、出発点として
これだけしっかりしたモデルが「ありもの」として利用できるのは
ありがたい限りです。

プログラムだけではなく、モデルもオープンソースの時代。

人材情報のデジタルデータ化

このシステムのドメイン(問題領域)の中核の概念は、仕事と人材。

人をデジタルデータ化して、コードで機械的に分類するのは、
正しいモデリングではなさそう。

情報システムでは、いやになるほど「人」をデジタルデータで
扱うけど、生身の人間は、そんな存在ではありません。
仕事とのマッチングという文脈であっても、可能な限り、生身の
人間の個性や感覚を大切にしたい。

デジタルデータ化するし、必要な属性だけに抽象化して、
人の持つ豊かな情報の大半は、無視することになる。
だからこそ「人」のモデルは、個性や温もりが感じられるものを目指したい。
使いやすいシステムは、こういうモデリングの
ポリシー段階から丁寧に作るべきなんだと思う。

だいたい、個人情報や、職務経歴はあまり入力したくないはず。
求職したり、応募するのだから、提示は必要だけど、可能な限り、
項目は減らすべきだし、データベースになんでもかんでも
保存してしまうのは、個人情報保護の点から問題がある。

まあ、募集企業側が、不必要と思われる個人情報入力まで応募条件にする場合が
あるので一律に情報項目を必要最小限にする、というわけにもいかないけど。
そういう企業には応募しない人は、余分な個人情報入力なしに済ませる工夫は
していきたい。

人材と仕事のより良い出会いの創造

私が責任者として進めているシステム開発は、

人材と仕事のより良い出会いを創造するサービス

を実現するためのシステムです。

この問題領域(ドメイン)が面白いのは、まだまだ
無限の可能性を秘めているから。

どう考えても、世の中の人材と、仕事(=活躍の場)のチャンスが
現在、ベストマッチしているわけがない。

また、人も組織も成長するから、現在OKでも、その次には、お互いに
別のものを求めることが、自然だし、お互いにハッピーな道になる。

インターネット上での人探し、仕事探しは増えているけれども、
これだ、というサービスが実現できているわけではない。

じゃあ、僕らでこれをブレークスルーしてみよう、というわけです。

人材をデジタルに表現する
仕事(活躍の場)をデジタルに表現する
お互いの希望をぴったりマッチさせる。

こんなサービスが実現できれば、みんなハッピー。
ほんとうにブレークするできれば、人と仕事の新しい関係という
文脈で、世の中の進化に貢献できるかもしれない。

こういう取組を公開することで、もし、ヒントやアドバイスを
もらえたら、とてもうれしい。
自分も参加してみたい、なんて人がでてきたら、面白そう。


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