映画 オーケストラ

感動コメディというんだろうか?
笑いがあり、涙があり、とっても楽しめた映画だった。

30年前、旧ソ連時代に、政治問題で、首になったボリショイ交響楽団の、オーケストラの指揮者、その仲間、首にしたKGBのメンバーとかが、ひょんなことから、現在のボリショイ交響楽団になりすまして、パリ公演をやったら、大成功、というのが粗筋。背景に、別の人間ドラマがあるんだけど、それは、見てのお楽しみ。

フランス映画らしく、笑いの中のあちこちに、きつい洒落と風刺がちりばめられている。
共産党員の昔と今、ロシアの天然資源成金、キリスト教、ユダヤ人、ジプシー、...

印象にのこったのは、主役(?)の指揮者の「ひとつひとつの音符がハーモニーになりたがっている」という(ような)セリフ。

音符を組み合わせてハーモニーをつくる、という感じではなく、音符(部分)がハーモニー(全体)になりたがっているという言い回しが妙にいい感じ。

コードの一行一行が、役に立つソフトウエアになりたがっている。

ガウディ、すごい

スペインのバルセロナに行って、サグラダファミリア教会、見てきた。
すごかった。圧倒されました。

個人的には、自然の植物や動物は、自然のものが一番で、それを、人工物のモチーフにした、ガウディのデザインって、好きになれない(と思っていた)
人工物の設計は、エンジンむき出しのバイクとか、F1やジェット戦闘機、M-16ライフルとか、ローマの水道橋とか、実用一点張り、機能美を追求すべきと思っていた。

でも、サグラダファミリアで、実物みて、設計のスケッチとかも見たら、一気にふっとんだ。
すごいのひとことです。自然をほんとうに見つめて、つきつめて造形すると、こうなるのか、という衝撃を受けた。

自然というエネルギーと、人のよる造形のエネルギーが、私の理解を超えたところで、共振している。
頭の中で、どこかで、がんがんへんな音をたてている場所ができちゃった感じ。

たぶん、ガウディの衝撃が、システム設計とどこかで、つながりはじめた音なんだと思う。

もうひとつ、印象的だったのは、中世の石職人が、地道に大聖堂を建てていく雰囲気が、濃厚にただよう現場だったこと。

完成後よりも、ようやく全体像が見えてきた今の時期に行ったのは、とても、幸せなタイミングだったかもしれない。

500年前にも、こういう感じで、聖堂を創っていたんだろうなあ、という、ちょっとしたタイムスリップ気分。
ヨーロッパの建設工事って、今でも、新しい歩道も、石職人が昔ながらの雰囲気で、地道に作っていたりして、いいんですよねえ。

朽ちていくD51

飛鳥山公園に行ったら、D51が展示されていた。
子供のころ、D51の車両置き場が遊び場だった私には、たまらなく懐かしい。
853号機。経歴調べると、私の子供のころは、ずっと長岡機関区だったらしい。私が見ていた一台かもしれない。

運転席に入れるし、動輪や連結棒を触ったり、下部の構造を下からのぞいたり。子供の時にやりたかったけどできないことをいろいろやってみちゃった。子供の時にも大きいと思っていたけど、いまでも、かなりでかいのにちょっとびっくり。

塗装も綺麗だし、よく整備されている。

でも、よくよく見ると、あちこち腐食している。
稼動部分も、ほとんど溶接止めされている。
細いパイプ類も破損箇所が多い。

しみじみ見ていると、延命治療はしているが、死にゆく運命を変えようがない姿にせつなさがこみあげてきてしまった。

たいへんなことなんだろうけど、やはり動く状態で保存してあげたい。
今でも、ほんとうは走りたいだろうに。走るためだけに生まれてきたんだから。

感動のヘッド一発

今年2回目の鹿島スタジアム観戦。

優勝には、絶対勝ちたい試合だけど、降格のかかるジュビロの気迫が勝った展開。
決定機を何度かはずして、一点が遠い。ジュビロもフィニッシュの力がなく、引き分けの雰囲気がただよう後半。

疲れから、つまらないパスミスやファウルが増え、おまえら何やってんだよというイライラがつのり、最後のワンプレーかと思ったゴール前の競り合いから、左サイド、ゴールラインぎわににこぼれたボールをマルキーニョスがゴールに背を向けて追いかけたところに、駒野がうしろからドスン。マルキーニョスがうまくファールを演出。審判も、最初から笛が多かったので、まあ、妥当な感じ。

増田がフリーキックの準備をしても、こっちの気持はもりあがらず。すでに引き分け、どっちらけムード。

ところがどっこい、岩政のヘッド炸裂。スタンドが一気に熱狂のるつぼとなり、私も飛び上がって「やったー」「やったー」と大声を上げ続ける。

でも、感動的だったのはここから。アントラーズの選手の歓喜の輪もすごかったけど、グランドに倒れ込んで動かない選手がいる。ああ、おもえらこそ、ほんとうにつらかったんだ、と思ったら、年甲斐もなく、ボロボロ泣いていました。
しかも気がつけば、バックスタンドの向こうに大きな虹がでていて、ここでしばし意識が飛びました。

われに返ったのは、ホーム最終戦セレモニーが始まったとき。この手のセレモニーきらいなので、スタンドを足早に立ち去る。

久し振りに脳内麻薬がでまくった何年ぶりかの感覚を少しずつ少しずつクールダウンしながら、家路にむかう。
鹿島の大きな夕日を目に焼き付けながら。





気分はF1でクラッシュ

気がつけば2か月近く、記事を書かなかった。

B2Bサイトの新規構築案件があって、難しく、超短納期だけど、挑戦的で面白いテーマがてんこ盛りのシステム設計・構築プロジェクトの責任者として、久々、本気で全力投球。

暗中模索、八方手詰まり、時間ばかり過ぎていく一か月の苦闘の末、ようやく、光明がさしてきた。
技術課題もなんとかなりそう。テクもマインドもいけてる仲間が集まりはじめ、チームビルディングに手ごたえ。
よしいけそうだ。
アクセル全開。
それトップスピード!

その瞬間、いきなりタイヤバースト。猛烈にスピンして壁に激突、命は取り留めたけど、全身、複雑骨折。
正直、心が折れました。ほとんど人格崩壊状態。

テンションが高かっただけに、まあ、衝撃のきつかったこと。生きているのが不思議なくらい。
つい先日のことなので、まだリハビリ前の状態。

この記事、書く気になったんだから、復活のきざしかなあ。

レースを途中棄権するわけにもいかんし、仲間ががんばっているんだから、私がこんな状態ではいかんのはわかっているけど、力が湧いてこないのも、これまた事実。

そういえば、昔もこんなことがあった気がする。あんときはどうしたんだっけ。いがいとぴんぴんしていたのかな?それとも複雑骨折から超人的に立ち直ったんだっけか?僕を必要としてくれた仲間がいたことだけは鮮明に覚えているんだけど。

今度は、いちど放電しきって、そこからもう一回やりなおしかなあ。状況がそれを許してくれるといいんだけどなあ。

まあ、なんとかなるでしょう。
これもまた良い人生経験。人間、万事、塞翁が馬ってかあ。

鹿嶋スタジアム 突然のすざまじい雷雨

気分転換のため、久し振りのサッカー観戦。
アントラーズ対レッズ@鹿島スタジアム。
上位対決だけあって、見ごたえのある試合を楽しんでいたら...

前半途中から小雨が降り始める。
そして、前半終了5分前くらいに、突然の暴風雨とすざまじい雷。
屋根があるからと安心していたら、横殴りにすざまじい勢いで雨と風が吹き込んできて、横から何十杯もバケツで水を掛けられたよう。あっというまに全身ずぶぬれ。下着までぐっしょり。

ようやくスタンド下に逃げ込む。こちらは大混雑。雨と風がおさまったが、稲光と雷鳴が続く。特に稲光が何回も何回も空を輝かせる。一瞬だけど、スタンド横の練習グランド全体が見渡せるほど、一面に明るくなる。

灯台に何度も何度も落雷する。燈台への落雷は、他の稲光に比べて持続時間が長く、ちょっとおそまわし不思議な光景。色も他の稲光が白く光っているのに、うすいオレンジのように別の色に見えた。

あちこちに縦に落ちる稲光が何度も続く。時々、空を横に走る稲光。
空を横切る稲光を生まれて初めてみました。

気がつけば、この大自然のショーを堪能している自分。
すっかり気分が高揚してしまって、試合再開をまたずに、鹿島の神様が見せてくれた自然の驚異に興奮しながら家路につきました。

ずぶぬれのまま、バスで東京まで2時間乗っていたら、低体温症(?)になりかけ、ちょっとやばかった。

とんでもない経験でしたが、最高の気分転換になりました。

ドメインモデルに対する日米の温度差?

佐藤 匡剛さんの この記事、それから、コメントやトラックバックで、ドメインモデル指向(志向?)にいろいろな意見がでていますね。
それぞれの人の問題意識の境界(つまりドメイン)が一致していないかな?

私自身は、ドメインモデルは現場で役に立っている手ごたえを感じているので、議論より実践モードです。
若手の開発者に分析や設計を教える上で、ドメインモデルは難しいと思っていたことがありましたが「ユースケース駆動開発実践ガイド」を参考にやるようになってから、状況がだいぶ変わりました。

まず、ラフなクラス図で用語の整理をはじめ、その用語集と画面紙芝居を元に、ユースケースを記述し、用語(ドメインオブジェクト)に注意しながらレビューする、ことがだいぶできるようになってきた。

用語集(初期のドメインモデル)の段階で、チームのメンバーで課題の理解の違いが具体的になるし、それを、レビューやブレーンストーミング(おしゃべり?)しながら共通理解にしていく、あるいは、より深く理解していくことが実感できる。

開発者は、もっとビジネスに重大な関心を持つべし

Domain-Driven Design の著者の Eric Evans が、
InfoQのインタビューで、
Domain-Driven Design の基本は、技術者がもっとビジネスに重大な関心を払うべき、ということをしゃべっていた。

実際の技術者の世界は、技術に関心を持つ人は多いが、自分が開発しているシステムが
どんなビジネスシーンで、どのように使われ、どんなものが期待されているかに、
時間とエネルギーを傾けて取り組んでいる人は、かなりの少数派でしょう。

Domain-Driven Design が難解という評価がでてくる背景として、そもそも、
ビジネスに重大な関心を持たない技術者に、いくらこの本の内容を説明しても、
まあ、馬の耳に念仏、ということなんでしょうかね。

同床異夢

利害関係者が集まって、新しいトップページのデザイン案のレビュー会があった。

経営者、事業責任者、開発責任者、マーケティング、デザイナなど。

同じ画面を見ても、立場によって、人によって、興味を持つ点がこんなにも違う、ということをあらためて思い知らされました。

議論がかみあわなかった点も多々あります。
でも、誰が何を考えているかをチーム内で共有した成果は計り知れない。

雑感

とりあえず、はじめてみます。

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